ゼロから始めた小学校受験合格への道

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私立小学校に通わせるデメリットは?金銭面・付き合い・勉強面・人間関係

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私立小学校の受験対策をされている方は、どうして公立小学校より私立小学校を選択したのでしょう?

 ・近所の公立小学校が荒れているから?

・公立小学校より学習内容が充実しているから?

・生活環境が近い児童と過ごすことができるから?

・教育熱心なご家庭が多いから?

さまざまな理由があると思います。

すでに私立小学校に通わせている保護者の方の中には、「公立小学校に通わせておいたらよかった」と後悔されるケースもあると言われています。

 

私立小学校の学習費は公立小学校の約5倍

当然ですが、公立小学校より私立小学校の方がお金がかかります。

文部科学省は、子供を公立又は私立の幼稚園、小学校、中学校、高等学校(全日制)
に通学させている保護者が、子供の学校教育及び学校外活動のために支出した1年間の
経費の実態をとらえる「子供の学習費調査」を、平成6年度より隔年で実施しています。

だそうです。

平成28年度の結果は、公立小学校の学習費総額は32万2千円、私立小学校は152万8千円。約4.8倍!
学習費総額とは、学校教育費(授業料、修学旅行費、PTA会費、寄附金、通学費、制服代など)+学校給食費+学校外活動費(学習塾、家庭教師、水泳・野球・ピアノなどの習い事の入会金や月謝など)の合計を表します。

学校教育費は、公立小学校は年間60,043円に対し、私立小学校は年間870,408円と14.5倍となっています。
学校外活動費は公立小学校は217,826円、私立小学校では613,022円と2.8倍。

幼稚園から高校まで公立に通った場合は540万円、全部私立の場合は1770万円かかります。公立の3.28倍ですね。

これに加えて、大学4年間の学費や下宿代を考えたら・・・考えたくなくなってきますよね。

我が家の場合(幼・小・中・高全て私立に通わせる予定)

息子(中学2年)はこのまま高校も内部進学をしたら、幼稚園から高校まで私立に通うことになります。

今、ざっと計算したのですが、1076万円かかることになります。平均と比べたら700万円ほど安く済みそうですが、幼稚園から高校まで公立に通わせた場合に比べたら2倍かかりそうです。

息子が通っている学校は授業料が全国的に見ても安いので、なんとか通わせることができていますが、中には「家計を圧迫して困る」と嘆く方もいるそうです。

 ちなみに、小学生以下のお子さんがいる家庭における教育費の理想は、手取り収入の10%くらいだそうです。これくらいだと家計を圧迫せずに済むそうです。
つまり、私立小学校の年間学習費総額の平均152万8000円で計算すると、手取りは1528万、約1530万円ってことですね。(軽く書きましたが、我が家はこんなに裕福ではありません)

 

保護者同士の付き合いが大変

息子が通っていた小学校のお母様方は、専業主婦が多かったように思います。
こういった状況ですから、平日ランチ会のお誘いなんかもあります。(私は仕事をしているのでお断りしていました)
参加したことがあるママ友の話によると、

生活水準や教育方針が大きく異なるから会話についていけなくて、苦痛以外の何物でもなかった

そうです。
平日ランチ会以外にも、休日に子どもを連れての集まりにも誘われることもあります。
これもね、気を遣うんです。
手土産問題ですね。

ちょっと良さげなお菓子を持って行かないといけないかな?

と何を持っていくか悩みます。中には木箱入りのお菓子を持ってくるお母様もいるので驚きます。これらの積み重ねは、かなりの負担になってくるんですよね。
私立小学校に通わせてみるとわかるのですが、お母様達は、いつもキレイな服装をされている方が多いです。
有名ブランドのバッグを持っていたり、1着何十万とするワンピースを着ていたり・・・。そういう状況に合わせようとしていまう方は、なんとかやりくりして私立に通わせるのは、とてもしんどくなってくると思います。
授業参観の度に新しい服を買い、1度着たらメルカリに出品するといったお母様もいるそうです。そこまで見栄を張ってなんになるのか?と首を傾げたくなります。
小学校の頃は、子どもを連れて遊びに行く機会もあるので、関わりが深くなってしまうと、他のお母様方との付き合いが上手くいかなければ、ストレスが溜まって大変なことになってしまいます。
幸い、息子の学年は、大人数でどこかで出かけようと提案するお母様はいませんでした。別の学年では、15家族くらいが一緒にミカン狩りにいったり、バーベキューをしたりしていたそうです。15組もいたら、子ども同士が仲良くなかったり、母親同士が仲良くなかったりする場合も出てくるので、気を遣うので大変そうでした。
お母様同士の付き合いは、公立小学校にもあると思いますが、私立小学校の方が複雑そうです。(あくまで個人的な意見です)

勉強嫌いになると後々に影響する

私立の小中高一貫校だと大学受験まで受験がなく、余裕のある学生生活が送れるような気がしますが、そんなことはありません。
一般的に私立学校は、公立学校よりも授業の進度が早いです。学校側は、「塾に通わなくても良いです」と言っていても、実際は塾に通ったり、家庭教師に付いてもらっている子も多いです。つまり、勉強ができる子は、めちゃくちゃ優秀です。そんな状況の中では、当然ながら勉強ができる子とできない子との差は大きくなります。
そして、授業の進度が早いのに、勉強嫌いになってしまうと、基礎もままならず、公立学校の勉強ができない子と差がなくなってきます。
勉強ができる子にとっては、切磋琢磨するライバルがいて、学力を向上させることができるかもしれません。しかし、授業についていけなくなってしまった子は、「自分は周りと比べて劣っている」などの劣等感を抱かせてしまう恐れがあります。これはデメリットになるかもしれませんね。

 

様々な環境の人と接する機会が奪われる

全小学校に占める私立小学校の割合は、1.1%なんですよね。全小学生数に占める私立小学生の割合は1.2%。つまり、私立小学校に通う子どもの割合は、小学生が100人いたら1人なんです。
私立小学校内でも生活水準や生活環境の差はありますが、似ていると言えるでしょう。

あんな荒っぽい子がいる公立小学校には通わせられない

と言って子どもを私立小学校に通わせる親御さんもいるでしょう。そういった考えなら、同じような生活水準・生活環境で育った子どもが通う私立小学校に通わすことは大きなメリットでしょう。

しかし、そんな環境にいることができるのは高校までですよね。社会に出た時に、周りにはいなかったタイプの人に接した時にショックを受けたり、世間とのギャップを感じたりする人もいるそうです。

そんな時にでも、臨機応変に対応できるなら良いですが、できない場合は苦痛に感じるかもしれませんよね。
だからといって、私立学校に通わせると視野が狭くなるといったこともないと思います。公立学校出身でも視野が狭い人はいるだろうし、私立学校出身でも視野が広い人はいますよね。結局、親御さんがお子さんに幅広い経験をさせてあげることが大切なのだと思います。