ゼロから始めた小学校受験合格への道

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小学校受験での出題率が高いお話の記憶で満点を取るための4つのポイントとは?

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小学校受験の定番となっている「お話の記憶」。

簡単に言うと、本の読み聞かせをした後、その本の内容についての質問をされます。

別の言い方だと、「国語の文章題を耳で聞いて、設問も耳で聞いて回答する」って感じでしょうか。

短い文章の時もありますが、息子の学校の入試問題だと2000文字を目安に出題されるそうです。

図形や数の問題は解くことができるんだけど、お話の記憶だけは満点を取れたためしがないという悩みをお持ちのお父さん・お母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

うちの息子も、なかなか点数が取ることができず悩んでいました。

 

お話の記憶の問題文

お話の記憶って、他の単元とは違い、様々な内容を問われます。

前回の記事小学校受験でお話の記憶が出題される4つの理由とはの中の例題で説明しましょう。 

 問題文はこちら

太郎君は、お父さんとお母さんとお兄ちゃんの健太君と妹の花子ちゃんとで車に乗って潮干狩りに行きました。

太郎くんは海に着くと早速、ビーチサンダルに履き替え、帽子をかぶり、バケツと熊手を持って貝をとりに行きました。

少し熊手で掘ると、すぐ貝は見つかり、太郎くんは面白くなってきたので、お兄ちゃんと競争になりました。

 太郎くんはあっっという間に8個、お兄ちゃんは10個もとりました。

妹の花子ちゃんは3個しかとれなかったので泣き出してしまいました。

お兄ちゃんと太郎くんは、1個ずつ花子ちゃんに貝をあげました。

 お話の記憶ではどんなことが聞かれる?

設問はこちら

 ①潮干狩りに行ったのは誰ですか。〇をつけましょう。

②潮干狩りには何に乗って行きましたか。〇をつけましょう。

③海に着いて貝をとるときに太郎くんが持っていたのはどれですか。〇をつけましょう。

④海に着いて太郎くんは何に履き替えましたか。〇をつけましょう。

⑤1番多く貝をとったのは誰ですか。〇をつけましょう。

⑥お兄ちゃんと太郎くんは花子ちゃんに貝をあげました。花子ちゃんは合わせて貝をいくつもらいましたか。その数だけ四角に〇をかきましょう。

 

 まず設問①で登場人物を聞かれていますね。

太郎君は、お父さんお母さんお兄ちゃんの健太君妹の花子ちゃんとで車に乗って潮干狩りに行きました。

この問題は、年中5月に解いた問題なので、それほど複雑ではありませんが、これが年長さんなってくると、途中から誰かがいなくなったり、途中から誰かが参加したりと複雑になってきたりします。

お話の記憶での登場人物は、大切なので聞き逃さないようにしないといけませんね。 

 

②太郎くんは、家族で潮干狩りに行きましたが、どんな乗り物で行ったのか?という質問。

太郎君は、お父さんとお母さんとお兄ちゃんの健太君と妹の花子ちゃんとで車に乗って潮干狩りに行きました。

太郎くんの家族がたくさん出てきた後に「車に乗って」とあっさりと出てくるので聞き流してしまいそうですね。

 

 ③④太郎くんの格好と持っている物を聞かれています。

太郎くんは海に着くと早速、ビーチサンダルに履き替え、帽子をかぶり、バケツと熊手を持って貝をとりに行きました。

 今回は、ビーチサンダルも帽子もどのような色か模様はあるのかは書かれていませんが、難易度が上がると「麦わら帽子」「青い帽子」「水玉模様の帽子」などと細かな設定も出てきます。

そして、ここでポイントとなるのは、潮干狩りですね。

潮干狩りに行ったことがあるお子さんなら、下のような格好をイメージするのではないでしょうか。

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潮干狩りに行ったことがあるお子さんなら、「熊手」という名前を知らなくても、答えられるかもしれませんが、行ったことがないと、「えっ、クマデって??」と戸惑ってしまうかもしれませんね。

いろんな経験をさせてあげて、語彙を増やすことも大切ですね。

 

 ⑤数の問題ですね。

 太郎くんはあっっという間に8個、お兄ちゃんは10個もとりました。

 この問題では、

⑤1番多く貝をとったのは誰ですか。〇をつけましょう。

 と多くとった人を選びますが、「一番多く貝を取った人はいくつ貝をとりましたか。とった数だけ〇をしましょう」なんて聞き方をされる場合もあります。 

 

⑥そして、一番難しいのはここではないでしょうか。息子は間違っていました。

問題文

妹の花子ちゃんは3個しかとれなかったので泣き出してしまいました。お兄ちゃんと太郎くんは、1個ずつ花子ちゃんに貝をあげました。

設問

 ⑥花子ちゃんは合わせて貝をいくつもらいましたか。その数だけ四角に〇をかきましょう。

この場合、

「花子ちゃんは合わせて貝をいくつもらいましたか」

「花子ちゃんは、お兄ちゃんたちに貝をもらった貝を合わせるといくつ持っていますか。」

「太郎君の貝は、花子ちゃんにあげた後、いくつになりましたか」

ということを聞かれるかもしれませんね。

そして、「お兄ちゃんと太郎くんは、1個ずつ」という表現もポイントですよね。

「1個ずつ」の意味がわかっていなければ、解くことができませんよね。 

 

お話の記憶の聞いておきたい4つのポイント

①登場人物・・・基本中の基本ですね。

②できごと・・・何をしている場面なのか

③数・・・いくつあるか、いくつ増えたか(減ったか)、何人で分けたか

④順番・・・年中さんでは難しいかもしれませんが、複雑な文章になると、「誰が来て、誰が帰って」というのも重要になってきます。 

 

こうやって見ると、様々な分野からの総合問題と言ってもいいでしょう。

これだけの内容を未就学児が解くのは難しいでしょう。

でも、問題が複雑になるにつれて、大人の方が苦戦してきます。

それぐらい子ども達の頭は柔らかいのでしょうね。

子どもの可能性を最大限に伸ばしてあげることができたらいいですよね。