小学校受験で行動観察の試験を行う理由は、入学後の集団生活で周りと仲良くできるかをチェックするためです。
学校側も、試験を設けているのですから、できるだけ揉め事が少なくなるように選びたいですよね。
ですから、ペーパー(筆記試験)で良い成績を取っても、自分勝手、わがまま、協調性がない場合は、合格は難しいと言われています。
行動観察の中でも、ゲーム性のあるものなら、ルールを守ることができなかったり、先生の指示を守ることができなかったり、他のチームを非難する言葉を発したり、できなくて泣いてしまったりしてしまうと、減点されると言われています。
私の友人のお子さんの受験の時は、ある一人のお子さんが走り出してしまい、それにつられて走り出したお子さんが何人も出てしまい、そのお子さんたちは残念な結果になってしまったそうです。
今回は年中4月に教室での行動観察の様子を紹介します。
ジャンケンゲームのルール
①音楽にあわせて行進しましょう
②音楽が止まると近くにいるお友達とジャンケンをしましょう
③負けたお友達は、勝ったお友達の後ろにひっついて電車のように並びましょう
④①~③の繰り返しです 最後は長い電車になります
約束事
①教室の中は走らないようにしましょう
②お友達と仲良く取り組みましょう
●ルールの理解
□ルールの理解ができています
□促されたり、周りの様子を見て行動します
□ルールの理解ができていません
●取り組む姿勢
□楽しく積極的に取り組んでいます
□消極的なところが見られます
□参加しようとしません
●約束事
□守れます(① ②)
□守れません(① ②)
息子の評価
●ルールの理解
□ルールの理解ができています
☑促されたり、周りの様子を見て行動します 途中からルールがわかり、ゲームを楽しんでいました
□ルールの理解ができていません
●取り組む姿勢
☑楽しく積極的に取り組んでいます
□消極的なところが見られます
□参加しようとしません
●約束事
☑守れます(① ②)
□守れません(① ②)
行動観察のまとめ
今回の「ジャンケンゲーム」では、
・負けたお友達は、勝ったお友達の後ろにひっついて電車のように並びましょう
というルールがあります。
ジャンケンに負けた場合、「悔しい」と思う子もいると思います。年中さん、年長さんぐらいになると、「勝ち負け」「順位をつけられる」ということがわかってきます。
でも、実際自分が負けるとなると、納得ができるほど大人ではありません。
ですから、勝手にルールに変えようとしたり、めちゃくちゃにしたり、「やーめた」と放棄してしまったりして、どうやってでも自分が勝とうとする子もいます。とても負けず嫌いなんでしょうね。
負けず嫌いって、悪いことではないですが、集団生活をしていく中では、厄介な存在となりかねません。小学校受験をされるなら尚更ですね。
このような時に、してはいけないことは「責める」ことです。
「どうしてできないの?」「こんなことで泣かない!」と言ってしまい、泣いたり怒ったりすることを否定するとやる気をなくしてしまいます。
ではどうしたらいいのでしょう。親は、悔しい気持ちを受け止めてあげるのです。
「練習してみようか」「次頑張ったらいいよ」と言ってあげると、お子さんも前向きな気持ちになります。